きのくに漢方クリニック

あなたの肉体を「野生化」しよう!

もう10年以上前の話です。
私は医師になってすぐのころから約10年間、実際に細胞免疫療法に携わっていました。

患者さんから採血をさせていただき、単核球を分離する。
単核球から樹状細胞を誘導し、抗原提示に必要な分子の表出を確認し、腫瘍抗原と結合させ、最終調整をし、患者さんに注射する。
摘出した腫瘍を細切し、腫瘍浸潤リンパ球を分離し、サイトカイン刺激で数を増やし、患者さんに点滴する。
患者さんの状態を詳細に観察し記録する。
基礎データを基に、臨床試験を行うために審査機関に提出する書類を整備する。

これらの手順は、新しい知見を取り入れながら洗練されていってはいるものの、基本的な原理は今でも同じです。
免疫療法は、「人の治癒力を信じる」医師や研究者が、地道に進化させ続けている治療法なのです。

私が実際に携わった中で、わかったことがあります。
この治療法が、効果を出すためには、必要条件があります。
そして今では、癌に限らず、免疫細胞療法に限らず、すべての患者さんに言えることだと考えています。
「治る条件」と言って、よいと思います。


1 患者さんに、体力があること。
2 患者さんが、「頭でっかち」でないこと。
3 患者さんが、頼れる人(家族、医者)を持っていること。
4 患者さんに、余力があること。

この辺りは、言葉やデータで説明するのは簡単ではありません。血液検査のリンパ球数やアルブミン値、コリンエステラーゼ値などを取り出して論じても、本質には近くありません。年齢や体格で測れるものではもちろんありません。

イメージは、「のびのびして、人に甘えるのが上手な人」です。
おなかがすいたら食べる。仕事をしたくなったら何時間でもする。疲れたら眠る。
「動物的」「子供のような」ともいえるかもしれません。

きのくに漢方クリニックでは、治療方針を「病気が治る人に進化していただく=身体を野生化する」ことに置いています。
それがなされないままでは、どんな治療法を体外から加えても、「反応が悪い」のです。

上記の4条件を満たす方向にあなたを導くのが、私の役割です。
免疫療法を実際に行うのは、これがうまくいってからです。
そうしないと、何百万円もかけて行う治療が、思ったほどの効果を上げられないからです。

逆に、「身体野生化」がうまく進めば、免疫療法が「無駄にならない」可能性が高まります。
高額医療ですので、「成功率を高めるための事前準備」が、決定的に重要です。

この文章をお読みのあなたは、
すぐに行動を起こしてください。
癌がほかの病気と違うところは、
「身体野生化に、時間をかけ過ぎては、間に合わない」ことです。

あなたを、治して差し上げたい。
結果的に治らなくても、「病気になって、良かった!いい時間を過ごせてます」と言っていただきたい。
そして、いつか、「ああ、いい人生だった。みんな、ありがとう!」といって、旅立っていただきたい。

私の脳には、この思いしかありません。
私は、この目的のために、あらゆる行動をとります。
あなたは、プレイヤー。私は、コーチ。
ともに、うまくやりましょう。

【院長】田中 一 (たなか はじめ)

院長 田中 一

経歴

昭和45年1月和歌山県生まれ
平成6年3月和歌山県立医科大学卒業
平成6年4月同大学消化器外科(現 第2外科)入局
~平成8年3月同科のほか、国立大阪南病院外科、和歌山医大病院麻酔科で臨床研修
平成8年4月和歌山医大大学院入学。臨床業務と癌免疫研究を並行し進める。
平成11年8月米国Vanderbilt大学医学部 研究員(癌免疫学専攻)
平成13年8月和歌山医大第二外科
平成15年4月国立南和歌山病院(現 南和歌山医療センター)外科
平成16年4月赤目養生所 所長
平成19年12月きのくに漢方クリニック 開設
平成20年~和歌山YMCA国際福祉専門学校 介護福祉科 非常勤講師
平成22年~ケール健人の会 顧問
平成22年~e-クリニック スタッフ医師
平成23年4月~IGTクリニック 非常勤医師
平成23年6月~伊賀有機農業推進協議会 顧問
平成26年2月
~平成27年10月
JA和歌山 産業医

資格

  • 医学博士
  • 日本医師会認定産業医

主な所属学会

  • 日本東洋医学会
  • 日本癌治療学会
  • 日本外科学会
  • 日本統合医療学会
  • 日本臨床倫理学会
  • ホリスティック医学協会

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2023/09/04
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